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数字に触れないプレゼンをしてください(!?)

地域の意識変化を促すため、来週「おもてなし講座」を実施する予定だ。
その講師を中小企業診断士の方に頼んだ。
その方は非常に熱心で誠意ある方で、事前に三度も現地に覆面取材に来た旨を、昨日の事前打合せの際に教えてもらった。頭の下がる思いだ。

ただ、プレゼン内容は、診断士らしく(?)マクロの話題(人口減少など)から入り、数字的な裏付けをしっかり挙げた内容だった。

今回の「おもてなし講座」は、タイトルを「売上アップのための現場力!!」としており、参加対象を経営者だけでなく現場の販売員も含めている。
経営者であっても、抽象(一般論)→具象(自分の店にあてはめる)という思考を持てる人というのは案外少ない。たとえ適確な話題であっても、自分にとって縁遠いと感じた話題については、身を入れて聞けないものだ。

だから講師の方に、「プレゼンは、五感で感じたことを前面に出してください。極端に言えば数字の出てこないプレゼンにしてください」と頼んだところ、相当面食らった顔をされた。診断士としては当然だろう。
ただ、私よりひと回り以上年上にも関わらず講師の方は謙虚に受け止めてくれた。

考えてみれば、診断士に「数字を挙げるな」というのは、無茶もいいところだ。ただ、聞く側に受け入れてもらえない言葉は、いくら正論であっても無駄に終わるわけで、やはりそこは聞く側に我慢を強いるのではなく、話す側が聞いてもらいやすいように加工して話すようにするべきだろう。

この講師の方とは、今後も良きアドバイザーとなってもらえればと思っている。
来週の講座は、いろいろな意味で楽しみだ。

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