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上からの発想と下からの発想

昨日(3/5)のおもてなし講座は、19人の参加があった。
けっして多いとは言えない数だが、ほとんどの人が熱心に聴いていた。
この人たちが種となって、地域に「おもてなし」の精神が広まってほしい。

この講座の開催前に講師に「マクロの数字は入れず、五感で分かるような直接的な論の展開をお願いします」と頼んだことは、先日のブログでも述べた。

他のプロジェクトを地元の人間と進めていても思うのだが、何かを進めようとした時、自分としては当たり前だと思っている、1)まずコンセプトを決め、2)次にターゲット層を決め、3)その後で何をしていくかを決める、という順番がしばしば逆になるのだ。
私の思考法は上からの発想、地元の人たちの思考法は下からの発想と言える。

下からの発想では、自分ができることから思考がスタートするのだ。
よく言えばこれほど具体的なものはないのだが、悪く言えばいつまでたっても同じことの繰り返しになることが多い。別の言い方をすると、目標未設定で何のためにやるのかいつまでたっても分からないままとなる。

最近は地元の人を相手に議事進行役を務めることが多くなってきたが、こちらの思考法を強いようとしても(悪意でなく)受け付けられないようだ。なので、あくまでも地元の思考法(具体論からスタート)を尊重しつつ、こちらの思惑にリードしていくようにしていくようにしている。
意地の悪い言い方になるが、そうでもしないと常に堂々巡りになる。
私の役割は、牧羊犬と言ってよさそうだ。

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