TACのデータリサーチを利用した。
以下、左が自分の得点、右が平均点だ。
経済 68 53.0
財務 60 54.0
理論 58 55.9
運営 62 58.8
法務 56 62.5
情シ 52 64.5
政策 39 52.9
データは8/9時点のものとのことだが、母集団の人数がどれぐらいだったか不明だ。おおよそ1,000人ぐらいのデータではないかと思う(受験者数は今年も20,000人近いのではないかと思う)。
前半4科目は健闘したものの、後半3科目で息切れ、という図式が見事に表れた。
ちなみにだが、後半3科目で上記の平均点を取っていれば合格ラインに届いていたことになる。
残念と言えば残念だが、別に言い訳でもなんでもなく、正味2ヶ月という学習期間の成果を如実に表したと思う。
逆に言えば、後半3科目の対策をしっかり立てることが来年の合格への道筋ということになる。ただし、受ければの話だが。
去年の12月に2次試験の不合格通知を受け取って以来、もう受験しないと決めていた。今年は受けれたので受けた、という側面が強い。来年の受験について今は考えられない。
TACの講評を聞いて、ひとつ笑えたことがある。企業経営理論の問題で、選択肢の文章そのものに矛盾があるということだ。
第27問(設問2) 選択肢ウ プライベート・ブランドは、ナショナルブランドと比べて、売上高に占める販売管理費が低いため、相対的に高い粗利益率を確保できる。
「販売管理費が低い」のであれば、高いのは「営業利益率」のはずだ。粗利益率との因果関係は無いはずである。
この第27問(設問2)は「不適切な選択肢を選べ」という問いである。診断協会発表の正解は他の選択肢(「イ」)としているが、TACの指摘が通れば「ウ」も正解となる。
TACの指摘は真っ当なのだが、果たして診断協会は受け入れるかどうか。
この問いだけの話ではないが、全体的に「経営とは何か」という背骨を感じることは、今年もなかった。なんだか7科目それぞれの専門家がよってたかって問題を作って、出来上がったものが診断士の問題、というなし崩し的な感じを受けた。
TACの講評でもうひとつ印象的だったのは、いくつかの問題について「対策の立てようがない」という正直なセリフを何度も聞いたことだ(多くは難問)。つまり、対策を立てられるのも限度があるということだ。
一番ポピュラーな勉強法は過去問を繰り返し解くことなのだが、このやり方は、例えば簿記のようなある程度出題範囲が決まり切っているような資格試験であれば、有効度は高いと思う。
しかし、診断士試験のように出題範囲が広く、よく言えば時代を反映した、悪く言えば気まぐれな出題がなされるようであれば、過去問一辺倒という勉強法は考え直した方がいいように思う。
受験生というより一社会人として当たり前だが、常日頃から社会の動きに敏感であることが必要であると改めて思った。
話を最初の得点分布に戻すが、全科目を通した平均点はほぼ変わらなかったそうだ(去年56.5点→今年57.4点)。
ただ、科目ごとの平均点はかなり上下動があり、去年42.5点だった経済学は53.0点と10.5点上がり、去年62.9点だった政策は52.9点と10.0点下がった。
おそらく出題者側が意図的に難易度を上げ下げして科目間調整をしていると思うのだが、一次試験の性格としての「最低限必要となる知識」がそんなに上下するものなのか、私は疑問に思う。
個別の振り返りについてはまた別途となる。全体的な振り返りはこんなところか。
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