犬はワンと鳴く、らしい
この1週間は、飛び石連休ということもあり、丸々休みをもらった。
過去問を徹底して繰り返すなど、休みをもらっただけのことはできたように思う。
集中して勉強できたおかげで、ひとつの方向性が見えてきたように思う。
というのも、今まで解答を書く相手を、(事例文で紹介されている)中小企業の社長自身として想定していた。
つまり、業績改善の依頼主は社長であり、その社長に対してコンサルティング・レポートを書く、ということを想定していた。
だが、どうもこの試験は違うらしい。
解答を書く相手を、出題者だと認識を改めた方がよさそうだ。
例えて言えば、依頼主は商工会議所や中小企業診断士協会であり、受けた相談事項がどんな案件で、どんな提案をしたかを彼らに提出する、案件レポートだと見なした方がすっきりする、ということだ。
この認識の根本的なズレが、常に解答の文章作成や、事例文中の該当箇所の見つけ出し方のズレにつながっていたように思う。
もちろん、文章の読み込み方が足らないなど、克服しなければならない課題はいくつもあるが、
①なるべく論理の展開を定型に落とし込み、
②なるべくお決まりのフレーズを使い、
③(社長ではなく、多くのレポートを毎日見なければならないような係員に)なるべく分かりやすいような内容で、
解答を書くことを心がけた方がよさそうだ。
言うなれば、実際には犬はいろいろな吠え方をするのに、「犬の鳴き方は?」と問われれば「ワンと鳴きます」と答えておけば無難なようなものか。
経営とは何か、ということを考えるきっかけとしてこの資格を目指すことにしたが、試験自体は、経営の分かる人間の育成を目指しているのではないようだ。
意地悪く見ると、協会等への報告の際の報告書の型に統一性をもたせたい、そんな定型的な報告書を書けるような人を「士」として認めたい、ということのように思える。
レポーターの養成とまで言うのは言い過ぎかと思うが、まずまずそんなところではないだろうか。残り1ヶ月を切ったわけだし、それぐらいのものと割り切った方がよさそうだ。
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