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2009年11月

1ヶ月遅れの振り返り

 2次本試験(10/25)から約1ヶ月。

 ようやく振り返りを行った。

 出来が今ひとつだったことが分かるだけに、自分の吐瀉物を見る思いがした。

 事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲについては、出来なかった点も含めてまあこんなものかという感じ。

 事例Ⅳがかなり難しかった。

 主催の中小企業診断協会から明確な得点基準が出ていない以上、自己採点はしにくいのだが、事例Ⅳは数値計算が含まれるため、○×の推測がしやすい。

 感触では、事例Ⅳはたぶん40点前後だ。

 これでは他の科目でのフォローは厳しい。4科目総合で合格ラインの得点率6割に届いてないだろう。

 また来年か。

 しかし、これだけ難しいと対策を立てにくい。

 どうしたものか。

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ゴーイングコンサーンという考え方について

 ゴーイングコンサーンという考え方がある。

 「Going Concern」、つまり、事業(Concern)をずっと続けていくこと(Going) を指している。

 最初にゴーイングコンサーンの考え方を聞いた時は、感心した。

 なるほど、事業を永続させることを前提していれば、その企業が反社会的な行為に及ぶことはないだろう、と。

 最近になってこの考え方に疑問が出てきた。

 永続性を前提とするから、反社会的な行為に及ぶのではないか、と。

 もう少し細かく言うと、「事業の主体である企業(or組織)が、自らの延命を図ろうとするあまり、本来は顧客である人たちを無視したり、あるいは傷つけたりすることを平気で行うようになる」のではないか、という疑問が出てきたのだ。

 古くは、本来守るべき沖縄の住民を逆に脅かした旧日本軍がそうであり、最近であれば福知山脱線事故の責任をなかなか認めようとしなかったJR西日本がそうであろう。

 私が今NPO法人で働いているせいか、当初掲げたミッションの完遂をもって発展的に解散するということに、少しも違和感を覚えない。

 むしろ、ただ在り続けるがために在る、という在り方の方に違和感を覚える。

 ゴーイングコンサーンの考え方は、前提にしっかりとした事業(=何に拠って世の中に立脚していくのか)の考えがないと、単なる生命維持本能のいたずらな増長を招くだけのような気がする。

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出版社の視線はどこに向いているのか

 一昨日、隔月開催の勉強会に行ってきた。

 出版社に勤めている診断士の集まりで、前職が出版社だった自分も顔を出させてもらっている。

 そこで出た話は「ほとんどの出版社は客の方を向いていない」ということだ。

 出版業界は12~13年前をピークに右肩下がりの業績が続いている。

 その原因は、様々あるのだが、煎じ詰めれば、「客に対して何を提供していくか」よりも自社都合を優先させていることと言える。

 先ごろ元社長がやっと謝ったJR西日本の体質や、出版業界と同じく右肩下がりのデパート業界を笑うことはできない。

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「成功は一日で捨て去れ」を読んで

 2次試験を終えて2週間。

 ぼんやりした時間を過ごしている。

 今日は「成功は一日で捨て去れ」(柳井正・著、新潮社)を読んだ。

 柳井さんは、言うまでもなくファーストリテイリング(ユニクロ)の会長兼社長だ。

 この本は、前著「一勝九敗」(新潮社)の続編と言える。

 印象に残るのは、とにかく試行錯誤を繰り返していることだ。

 もちろん、やみくもな試行錯誤ではなく、ある方向性をもったうえでのチャレンジであることが読んでいて分かる。

 「失敗した」という言葉をためらわずに使っている点も印象的だ。

 最後の方で、経営の本質をつく言葉として、ドラッカーの「企業の目的として有効な定義は一つしかない。すなわち、顧客の創造である。」を挙げている。

 少しかみくだいて解釈すれば、お客に何を提供するのかを考えることが大事だ、ということだろう。

 逆に言えば、お客に対する目線を忘れた時、その会社はその存在意義を失うのだし、場合によっては害をなすものになり下がると言える。

 つまるところビジネスとは、需要あるところに供給を行う、ということなのだろう。

 もっともその需要はなかなか顕在化されにくい。

 だからこそ、会社が大きくなっても常に試行錯誤する姿勢が大事、という柳井さんの姿勢には説得力があるように思った。

 

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