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ポニョの舞台鞆の浦を訪ねた

 帰省先の山口から東京に戻る際、広島県の鞆の浦を訪ねた。

 鞆の浦は、昨年大ブームになった映画「崖の上のポニョ」の舞台となったところだ。

 行こうと思った理由は、話題の場であることがひとつと、もうひとつは景観論争が起きている現場を見ておきたかったことがある。

 以前一度訪ねたことがあるが、それはもう18年も前(1991年8月)であり、その時はまだ観光地化もされておらず、どんよりとした空の下、強い風にあおられながら、とぼとぼと古い街並みを歩いたものだ。

 今回はポニョ効果もあり、適度に観光地化されていたものの、まだそれほどでもなく、ゆっくりと歩くことができた。

 景観論争は、街の中の交通渋滞を避けるために海を埋め立ててバイパス(道路)を作られそうになっていることが発端となっているようだ。港の真ん前を大きな橋がふさいでしまうことから、万葉の時代から景観を愛でられてきた地としては無粋極まりなく、地元の人はおおいに反対しているもよう。

 実際のところ、計画は30年前に立案されたものらしく、今になってなぜ着手に及んだのかよく分からない。少なくとも現時点では街の中に渋滞は起こっておらず、今後も渋滞する見込みはないようだ。

 歩いてみると、昔ながらの港町らしく道はせまい。だが半島の突端にある小さな町に、膨大な交通量が発生するものなのか疑問に思えた。訪ねたのは1/4(日)だったため、通常期とは違ってのんびりしたムードがあったかもしれない。

 あくまでも一旅人の感想だが、乗り入れ規制や一方通行の道を増やすなどして対応できるもののように思った。

 でっかい箱物を作ることに意義を見出しにくい時代となっている。本当に渋滞緩和が目的であるならば、他に手を尽くしてみていいように思った。少なくとも、地元振興を旗印にして実際は地元の土建業者をうるおすのが本当の目的、なのでないことを祈る。

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