新銀行東京の詐欺事件について
新銀行東京の元行員が、営業実績のない会社に5千万円を不正融資した疑いで、先日(10/27)逮捕されたとのこと。
新銀行東京は終わってるな、と改めて実感した。
気になるのは、この銀行の最大の売りである「スコアリングモデル」が裏目に出ていることである。「スコアリングモデル」とは、簡単に言えばコンピューターを使ったスピード審査のことだ。
去年勉強した「中小企業政策」では、このモデルはずいぶん高評価だったような記憶がある(科目合格のため、今年は勉強せず)。すなわち、面倒な手続きややたら審査待ちをすることなく、中小企業でもスムーズに短時間でお金を借りられる、と。
たしかに、「スコアリングモデル」が何かという知識は机上の勉強で得られた。しかしその特徴(スピード審査)が、実はもろさ(甘い審査)につながるということまではなかなか分からない。まして、実際の世の中で詐欺事件にまで発展し、その原資は税金(都税)であるなどということまでは、想像が及ばない。
今回の事件は、「スコアリングモデル」の長短所を知っている人間であれば、だれでも思いつくものであり、他の行員が5千万円よりももっと小さな規模で日常的にやっていてもおかしくない。
学ぶということは、単に知識を得るものでなく、それをどう使うか(あるいは、どう使われがちなのか)まで理解する必要があるように思った。
診断士の勉強再開を決めながら、いまだにモチベーションが上がらない。診断士の勉強は机上の知識習得にすぎないのではないかという不安がぬぐえない。
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