スポーツ写真について 2~外電のオリンピック写真を見たい
北京オリンピックが閉幕した。
新聞を見ていると、前回のオリンピック(アテネ)やサッカーW杯(ドイツ)に比べて距離的に近かったせいか、今回のオリンピック報道では日本人カメラマンによる写真が多く掲載されていた。
日本人カメラマンに共通する点を挙げてみる。
1)ピントが合っていない
2)プレー以外、あるいはプレーが止まっている時の写真が多い
3)トリミング(切り取り方)が几帳面
4)やたら広角なものが多く、散漫な印象を受ける
言うなれば、お父さんが撮る子どもの運動会写真である。
対して、外電の写真の多くは、
1)激しい動きの中でも、ユニフォームの皺に至るまでピントが合っている
2)プレー中のものが多い、あるいはどんなスポーツか見て一瞬で分かるものが多い
3)トリミングが大胆
4)被写体を絞った写真が多く、引き締まった印象を受ける
である。
言うなれば、芸術である。撮る人間の主張が見え隠れして、見ていて面白い。
日本の写真は記事(文)の添え物のようなイメージだが、外電の写真は記事(文)と対等な感じを受ける。場合によっては、文章よりも訴求性が強いことさえある。
マイナースポーツに関しては、日本人カメラマンもプレーを追った写真を撮っているようだが、メジャースポーツに関しては見られたものではない。何かの記念写真のように思えるものがほとんどだ。
もう少しすれば書店に北京オリンピックの写真集が出るだろう。外電の写真が多く載っているものを買おうと思っている。スポーツそのものの持つ魅力を再度味わうと同時に、そのスポーツの持つ魅力をカメラで以ってどう切り抜いたかというプロの腕前を味わいたい。
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