マーケティング用語に「ブランド連想」と「ブランド再生」というのがある。
「ブランド連想」は、「ブランドの提示と連動して何らかの知識やイメージ、感情が想起されること」とある。例えば、「シャネル」というブランドを見た時、「高級、バッグ、女性」などを連想するようなことを指すのだろう。つまりはブランドからいろいろイメージがふくらむことと言える(ブランド→モノ)。
一方「ブランド再生」は、「特定カテゴリーの提示のみで特定ブランドが想起されること」とある。「ブランド連想」とは逆に、「高級バッグ」と言われた時、「例えばシャネルのような」と答えるようなことを指すのだろう。つまりは、ブランド(そのもの)をイメージすることと言える(モノ→ブランド)。
ただ、“素”で問われた時、「ブランド連想」と「ブランド再生」を上記のように解釈するものだろうか。
「ブランド連想」は「ブランドを連想すること」と思う人の方が多いように思う。
また「ブランド再生」は「一度失墜したブランドの信用力を回復させること」と解釈するのが普通ではなかろうか。
ちなみに英語では、「ブランド連想」は「brand association」で、「ブランド再生」は「brand recall」とのこと。訳すと、前者が「ブランドと結合(しているもの)」で、後者が「ブランドを思い出させること」といったところか。
もうちょっといい訳はなかったのだろうか。例えば、「brand association」=「ブランド拡想」、「brand recall」=「ブランド喚想」など(あくまでも例として)。
こんなことにこだわり過ぎるのもどうかと思うが、この手のしっくりこない語句によって、意味内容を取り違えてしまって失点してしまうことが少なからずあり、なんとかしてほしいと切実に思う(とりあえずは自分がしっかり解釈するしかないのだが)。
参考:「マーケティング用語辞典」(日経文庫)
<1次試験まで後88日>
※本日の勉強時間=3:30(法務2:00、事例Ⅰ1:30)
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